神戸リサイタル終了

2010年05月17日 17:14

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すっかりブログも放りっぱなしで練習に明け暮れていた神戸リサイタルが終了しました。
私にとってはチャレンジな曲目のバッハ・リストに加えて、複雑難解を極めるソラブジ、そしてまるでオーケストラ作品の如く響きが縦横無尽に駆け巡る宇野新作。
一応今年になってからずっと地道な準備は重ねてきたのですが、特にリサイタル前の2週間ほどは飯・風呂・寝る以外は殆どピアノを弾いていました。(あ、休憩時間にnetgameを少々^^;;;)遂にはピアノも悲鳴を上げ、ハンマーが弦からずれて音がガタガタになってしまうほど! 朝から夜遅くまで弾き、その後軽く飲酒&食事をしてバタンと寝る生活で、睡眠中も頭の中で音が鳴り響くのか、連日悪夢に魘され動悸や眩暈で目が覚めたりして。起きても暫くはドキドキして、その不安を掻き消す為にまた取り憑かれたように練習を始める、そんな事を繰り返す日々でした。ああ、改めて書いてみると本当に身体に悪そう(笑)。
練習していて自分の不甲斐無さに悲しくなる事は多いのですが、反面、一つ一つの事をクリアしながら表現を作り上げていくのはやはりどんなに苦しくとも生きている実感のある作業。こんなオリジナリティ溢れる時間(笑)を過ごせる事に深い感謝を感じます。若い頃(・・・)はこの時間が辛くてたまらなかったのに、こんな風に思うようになるものなのだなあ。ハードな生活を何とか健康に過ごせる頑丈な身体に生んでくれた両親に感謝。いつも応援してくれる夫や家族、友人達にも感謝。
そして何よりも、リサイタルの企画からずっと細やかな配慮でサポートし続けて下さった神戸学院大学の上村嘉夫先生、宇野文夫氏に心から感謝申し上げます。本当に有難うございました!


リサイタルをさせていただいた神戸学院大学グリーンフェスティバルは地域の文化振興を主な目的として行われていて、多くの聴衆の方々がいらして下さった事からもこれまでの充実した活動が深く温かく地域に浸透していると感じましたが、私の知人の後ろに座っていらした年配の女性が「夢のようだったわね~」と仰っていらしたらしく!
現代音楽を聴いてこのように感じてもらえるなんて、私も夢のように幸せです。
京都滞在中のチャーミングなイタリア人作曲家V君、私の最愛のO先生にもわざわざ演奏会にいらしていただき打ち上げにも参加していただき・・・ああ本当に幸せな時間でした。


ほっと一息・・・といきたいところですが、今週末も大阪で演奏会に出演いたします。
神戸で初演した宇野文夫氏のピアノソナタを早くも再演!詳細につきましては近日中にUPします。




【備忘録】
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神戸学院大学   Green Festival
第295回 中村和枝ピアノリサイタル
2010年5月15日(土)15:00開演 神戸学院大学有瀬キャンパス メモリアルホール

・L.ベリオ : ラウンズ
・F.リスト : "伝説" 2.波を渡るパオラの聖フランシス
・J.S.バッハ : "オルガンのためのコラール前奏曲(オルガン小曲集)"より
            イエスよ、私は主の名を呼ぶ BWV.639 (編曲:W.ケンプ)
             我、苦しみの極みに在りて   BWV.641 (編曲:中村和枝)
・武満 徹 : リタニ
(休憩)
・中村和枝に質問コーナー♪
・宇野文夫 ミニ・レクチャー
・K.ソラブジ : "Opus Clavicembalisticum"より 
            Ⅰ.入祭唱 Ⅱ.前奏曲-コラール
・宇野文夫 : ピアノソナタ 第4番 「耳と目で」 (新曲初演)
 
≪アンコール≫ H.カウエル : エオリアン ハープ

≪打ち上げ≫ 酔虎伝 明石駅前店^^
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コメント

  1. mica | URL | jOXH94Tw

    Re: 神戸リサイタル終了

    読んでいるだけで胸が苦しk・・・いや胸が一杯になる!www
    一つ一つの音を積み上げて織り込んで「音楽」を立ち上げていくその時間を
    作曲家は自分の作品の完成のためにいただいているのだね。あぁ。

    でもこうして考えるとキルト作りと似てるよね。
    そして人生は続くのであった・・・
    あはは、私もがんばんなきゃな。
    お疲れさま!

  2. Re: 神戸リサイタル終了

    お疲れさまでした。
    ピアノ以外は考えられない生活。お察し申し上げます。
    物凄い集中力ですね。
    それを許してくれたご家族に感謝しましょう。
    ともかく,無事に終わっておめでとう。
    お祝いをしなきゃね。

  3. kaz | URL | -

    micaちゃん

    ありがとう!
    いやー、今回は新しいタイプの辛さでした^^;;;。
    精神的には愉しみも沢山感じてたんだけど、どうやら神経が悲鳴を上げていたようで。
    でも作曲家が心血を注いだものに関わっていく以上、仕方ないのかもね。どうなのかね?
    まあ兎に角、何とか終わって嬉しい!

    ≫そして人生は続くのであった・・・

    そうなのであった・・・ホッとしている場合ではないのであった・・・んが、昨日はどうにもノビノビしてしまいました。
    変なパーマもかけたので、今度笑ってやってください^^。
    ありがとねー!

  4. kaz | URL | -

    東伏見のカザルスさま

    ありがとうございます。
    あれだけ追い詰められたように弾いていたのが、夢のように終わりました。
    でもいつもの虚脱感はあまりないのが少し不思議です。
    家族は私がピアニストである事を本当によく理解してくれていると思います。
    カザルスさんももうすぐ南アフリカですね。
    準備に忙しいでしょうがお身体に気を付けてください。

  5. 宇野文夫 | URL | XjaFZ7yg

    Re: 神戸リサイタル終了

    お疲れさま。有難う。いつもながら和枝嬢の頑張りには、本当に感謝しています。こうやってブログを通じて、色々と紹介してくれていることにも重ねて感謝。

    いつも演奏をお願いするとSMみたいになってしまって、「できん~ん!」「ワー!」「ギャー!」等々の反応をこちらはあたたかく無視して、本番まで連れて行く、という感じですね。今回は、7年ぶりに我が親分ソラブジ先生とご一緒でしたから、ちょっと残酷でした。
    「申し訳ありません。今度こそ、もっとご負担の少ない作品をもっと上手に書きたいです」などというご挨拶もどこかムナシイ。本当にそう思っているのですが。

    ともあれ、週末もどうぞよろしく。これが終われば、無事釈放ですから。あ、でも次はM平先生のが待っているのでしたか!?。茨の道はまだまだ続く・・・。

  6. kaz | URL | -

    宇野文夫さま

    コメント有難うございます。先日は大変お世話になりました。
    今回はバッハやロマン派も弾けて大変有意義な経験となりました。
    プロデュースから宿泊までいつも有難うございます。
    しかしっ!やっぱあの親分子分共演はきっつかった!
    今は生きて帰ってこれただけでも嬉しいです・・・。

    ≫「できん~ん!」「ワー!」「ギャー!」

    無視しないで下さい^^;;;。でも最近はあんまり言わないでしょ。
    いい年なんだから止めておこうと思ってるんだけど、だから悪夢となって現れるんですね。
    どっちにしても可哀そうだ、私が。

    今週末も宜しくお願いします。
    リサイタルの直後に再演するっていうのは良いパターンですね。
    やはり一回本番に掛けるとこなれてるのが練習していてもよく判ります。
    っていうかこれが普通なんですけどね・・・。
    慣れてしまった感じにならないようにとも思いますが、、、私もどんなふうに弾けるのかちょっと楽しみです。

    ≫次はM平先生

    あわわ~今は言わないで~~www

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