スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

パースペクティヴB (その1)

2009年04月05日 18:20

We are what we repeatedly do. 

今回の演奏会で久々に弾く「パースペクティヴB」は松平先生が初めて私に作ってくださったピアノ曲です。作曲年は…1988年!? って事は21年前!!!!! ぎゃーーー(涙)。昨日のことのように覚えているあの出来事が、もう21年前だなんて本当に感慨深いです。

当時私はJML入野義朗音楽研究所の「現代ピアノ曲演奏法講座」に通って3年目。現代曲に興味はあるものの、私にとってきっと大切な何かになるという確信だけはあったものの、何をどう学習すれば良いのかまだピンと来ていなくてただボーゼンと毎月の講座に通っていました。
松平先生もアナリーゼのクラスを担当されており、また、クラスの先輩にあたるピアニストの松永加也子さんが松平作品を度々弾かれているのを聴いて、では私も!とばかりに先生から既存の曲の楽譜を頂き譜読みを始めたものの、コンセプトに囚われ過ぎてアレコレ調べ物をしているうちにすっかり挫折。
JMLで毎年開催していた演奏会「PIANO NOW」で他の作曲家の作品を弾いた私に、打ち上げの席で松平先生が「あれはどうしましたか?」と訊かれ、「難しすぎて弾けませんでした」と答えたところ「じゃ、新しい曲を作りましょう」と言われ…、お酒の席の冗談かと思っていたら本当に書いて下さったのが「パースペクティヴB」だったのです。
何故、世界の知性・松平頼暁が私なんぞに曲を書いて下さったのか、未だに深い謎ではありますが、私にとっては本当に幸運な出来事でした。
先生とお話しする機会も増え、演奏会でお会いする色々な方に「ピアニストの中村さんです」と紹介され、最初は「ピアニスト」などと言われる事に「いえいえいえ、そんなモンじゃないです~」と恐縮していたものの、段々と「恐縮しているだけではつまらない。いつの日にかそう呼ばれても卑屈にならない私になりたい」と思い始めて、ピアノを弾いていくことへの意識が明確に変化していったからです。
私も人に教える立場になって思いますが、一番難しいのは技術を教えることではなく、その人を「やる気」にさせる事ではないかと。
ある切っ掛けを境に突然目の色が深くなる、そんな瞬間を目の当たりにした事も何度かありますが、多分あの時の私もそうだったのだと思います。

初演以来、数多くの演奏会やコンクールで弾き、初めてリリースしたCDにも録音し、当時の私にとっての名刺代わりのように弾き続けたこの曲。レパートリーの中で最も多く演奏している曲でもあり、今日の私を作ってくれた基礎となる曲と言って間違いはありません。
21年経ってもその斬新さに変わることはなく、今回の演奏会でこの曲を皆様に聴いていただくのが本当に楽しみ! 
それにちょっと恐ろしい事に、何故かこの曲は私の性格をモロに表しているのです・・・当時、まだ先生はそれ程よく私の事を知る由もなかったのに・・・

長くなってしまったので、続きはまた次回に。
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kazue0602.blog23.fc2.com/tb.php/21-74e837de
    この記事へのトラックバック


    最新記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。