ピアニストのためのアルロトロピー

2016年05月09日 09:00




Crossboundary Ⅵ@名古屋・スタジオハルで演奏する松平頼暁作曲《ピアニストのためのアルロトロピー》。「Allotropyは、同質異体、同素性を意味する化学用語。たとえば、グラファイトとダイヤモンドは同じ炭素原子の結晶ですが、その性質は完全に異なってます。これは、その結晶構造、いいかえれば配列のありようが異なっていることに由来するわけですが、こうした現象が同質異体という概念の一部となります。」音楽評論家石塚潤一さんの書き込みより(いつもすみません)。

1970年大阪万博の年に作曲されたこの作品は、連打による様々な種類のパルスによって構成されています。「これも連打だったのか!」という楽しい驚きにも満ちており、松平先生の初期を代表するピアノ作品ですが、その譜面の緻密な佇まいからなかなか手をつけられずにいた私にとっては《on the keyboard》と共に今回が初の取り組みとなります。

曲の後半には様々な発声を伴う連打や、歌唱、ステップ、拍手なども出てきて、氏のユーモアが光ります。ステップと拍手の意味については先日、高橋アキさんの公開講座で先生がとても面白いエピソードを語っていらっしゃいましたが、これも名古屋でのコンサートのお楽しみにしてください☆ 

初めて触れる松平先生の初期作品ですが、現在最新ピアノ作品も委嘱しており11月3日(祝・木)に東京で行う山本裕之氏と私の現代音楽ユニットのコンサートシリーズ《claviarea 13 〜くりかへす悦び2〜》にて初演予定です。いつまでも私のピアノ人生を導いてくださる松平先生には、愛と尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

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